【運動】ボディメイクとダイエットの違いとは。分かりやすく解説。

運動・フィットネス

2022.01.10

芸能人やタレントがトレーニングの様子を頻繁にSNSにアップしたりボディメイクの大会に参加したりなど、フィットネスが大変身近になりました。

そんな中でよく耳にする「ボディメイク」、「ダイエット」…違いはしっかりと理解できていますか？似ているようで全く異なるこの二つの違いを解説します。

似たようなニュアンスで使われることが多いですが、その違いを見てみましょう。

ボディメイクとは何か

ボディメイクとは、その名の通りボディ（身体）をメイク（作る）することです。

個人差はあれど、誰もが自分の理想とする体型・スタイルがあるのではないかと思います。

その理想の体型になるには何が必要かと考えたとき、2つの体組織をコントロールする必要出てきます。

それは「筋肉」そして「体脂肪」です。

その2つの体組織を「増やすのか」あるいは「減らすのか」によってやるべきことが決まってきます。残念ながら「骨」は自分の努力では変えられません。頑張っても手の届かない体型は存在します。

食事制限が必要なのか、逆に増やすのか。運動は、筋トレをした方がいいのか有酸素運動をした方がいいのか。筋トレをするにしても、どの部分をどう変えたいかでやるべきメニューが変わってきます。

ボディラインをつくるベースは筋肉ですので、戦略的にメニューを組む必要があるわけですね。

そしてその筋肉の上に覆いかぶさるように体脂肪が全身に付着しています。よっていくら筋肉がしっかりと鍛えられても、体脂肪が多くついてしまえば筋肉のライン（「カット」などと表現します）を消してしまうことになります。

つまりボディメイクとは、掲げた理想の体型に近づくために、食事や運動それぞれにおいて多様な手段を用いて戦略的にカラダを作ることが求められます。

ちなみに最近では男性は「肩」が注目のパーツです。女性は何といっても「ヒップ」ですね。タレントさんや女優さんなどもこぞって美尻を作るためのトレーニングをしていますね。

美しいヒップラインを手に入れたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

ダイエットとは、単に「減量」することと言って差し支えがないです。

ダイエットの方法は時代の移り変わり、流行り廃りによって山のように存在しますが、今現在よりも、体重もしくは体脂肪を減らすことを指すので、ボディメイクと比較すると単純明快です。

また、手段も実にシンプルで、体重を減らすために必要なことは、エネルギーの収支バランスを「消費エネルギー＞摂取エネルギー」に変えるだけ。

そのためには食事を減らす、あるいは運動量を増やす、もしくはそのどちらも実施する。この3択につきます。いくら流行のダイエット法を試しても、結論から言うと上記のバランスになっていないと体重は減りません。

例えば「リンゴだけダイエット」なども流行りましたが、消費エネルギー以上にリンゴを食べていれば減量することは出来ず、体重は増えていきます。糖質・タンパク質・脂質はそのどれもが過剰摂取で体脂肪に変わります…。

ボディメイクとダイエット、どちらがいいのでしょうか？

結論からすると、「正解は個人によって違う」といえます。あなたの理想とする体型・スタイルがどのようなものか＝ゴールは個人によって異なりますので、どちらが良い・悪いという議論は出来ません。

しかし私見を述べさせていただくのであれば、「体重だけ減らせればいい」という考えは危険です！何故ならば、体重を減らすことだけにフォーカスしてしまうと、行きつく手段は食事制限になることがほとんど。

食事を極端に減らすようなダイエットをすると、減量の過程でほぼ確実に筋肉量が減ります。筋肉量が減ると代謝が落ち、活動量も下がり、健康から遠ざかってしまうことにつながります。

しかも食事制限でのダイエットは継続が難しく、いつか元通りの食生活に戻ってしまう可能性が高い。さらに恐ろしいことに、リバウンドした場合には、減った筋肉量は戻りません。

それはつまりどういうことかというと、同じ体重に戻ったとしても、筋肉が減った分の体脂肪が蓄積されるため、体脂肪率が増えてしまうのです。一見痩せて見えるのに実は体脂肪率が高いいわゆる「隠れ肥満」の出来上がりです。

食事だけでコントロールするのではなく、しっかりと運動を組み合わせることが望ましいです。

ボディメイクとダイエットの違いは下記のとおりです。

ボディメイクダイエットが単に「減量」を指すことに対して、ボディメイクは、理想のスタイルを手にするために多様な方法を取り入れながらカラダを作ることを指します。

自分の目的に合わせて、達成するために必要なことを選択しましょう。

トレーナーや、トレーニング愛好家に相談しながら、自分に合った方法を見つけてくださいね。

自己流でやるとケガにつながることもありますので。