仙台89ERSの試合を観戦してきました。
やっぱり生で見るスポーツは面白いですね!
試合もそうなのですが、興行として盛り上げるためのさまざまな仕掛けがあり、会場にいる間ずっと楽しませてもらえました。
仙台89ERSとは、宮城県仙台市のプロバスケットボールチームです。ほかにも仙台には東北楽天イーグルスやベガルタ仙台などのプロスポーツチームがありますが、いずれも地元民にこよなく愛され、しっかりと「地域に根付いた球団」という感じがします。
ウォーミングアップもほんの少し見ることができたので、プロアスリートがどのようなアップをしていたのか、役立つ情報としてこちらもご紹介いたします。
それ以外はただの観戦記でございます(笑)
89ERSについて
89ERSは、宮城県仙台市を拠点とするプロバスケットボールチームです。
仙台は1889年の「市制町村制」施行と同時に誕生し、市制100周年にあたる1989年に政令指定都市となりました。
「89」という数字は仙台市のスタートを象徴する数字であるとかんがえられます。
新しいプロバスケットボールチームが仙台市に誕生するにあたり、市民と球団が一体感を持てるようなチームでありたいという願いを込めて、チーム名称を89ERS(エイティナイナーズ)と命名しました。
出典:仙台89ERS公式ホームページより引用
仙台市が生まれた18「89」年、そして東北初の政令指定都市となった19「89」年。
「89」という数字にはこのような背景があったのですね。
現在は(2022年4月)13名の選手と、9名のスタッフ(1名は通訳兼選手)が一丸となり、勝利・リーグ優勝に向けて日々奮闘しております。
チームキャラクター
チームキャラクターもいます。
ライオンの男の子である「ティナ」。名前は女の子みたい。
このティナも89に縁があり、8月9日生まれだそうです(笑)。
ちなみに身長は189㎝、体重89㎏と「89」づくしですね。
性格も紹介されており、明るくて活発だけど気弱な一面があるそうで、プロバスケット選手を夢見て、日夜努力をしているのだとか。
相手チームのフリースローを邪魔したりだとかダンスを踊ったりとか、なかなかやんちゃでした。
写真左は相手チームのフリースローを邪魔するティナ。
写真右は、対戦相手の応援席に乗り込み煽っていたのに、写真撮影には応じているピースサインのティナです。
アップ(一部)紹介
見ることができたアップとして、ピラープレパレーション(体幹を活性化させるための準備)、ムーブメントプレパレーション(動作の準備)、ニューラルアクティベーション(神経系の活性化)がありました。
具体的な種目を紹介します。
ハンドウォーク
ピラープレパレーションとして実施していたのが、画像では分かりにくいのですが、ハンドウォークです。
手で床の上を歩いていきカラダを水平に近づけていきます。
次に足を少しづつ引き寄せて立ち上がります。選手たちは、前に進みながら実施していました。
※ダイアモンドBBSオンライン様の動画です。動画の選手かなり攻めてます。
動画の中では「ダイナミックストレッチ」としても紹介されていますが、体幹の意識向上・体幹トレーニング、としての要素の比重が高い種目です。
こちらをトレーニングとして実施する場合、手をつく位置を手前にする、膝をつけて実施する、など、体力に応じて負荷を軽くする方法もあります。
フォワードランジローテーション
続いて、ウォーキング動作を入れながらのフォワードランジローテーション。
こちらの種目は、前脚のハムストリングス・殿筋、後ろ脚の腸腰筋のストレッチ効果があり、ローテーション動作も入れることで上半身の回旋可動域を高める種目です。
89ERSの選手たちは、一歩の踏み出しに対して、ローテーションを左右どちらも実施していました。
スポーツの特性上、あらゆる方向への動きが想定されるのでとても参考になるバリエーションですね。
画像真ん中の選手は脚が外側に逃げてしまっており、少々もったいないポイントがあります。
マラソンやスプリントなど、リニア(直線方向)への動きがほとんどという競技以外は、試合前の回旋動作は必ず取り入れた方が良いです。
また、股関節・胸椎の回旋可動域が低下すると腰痛にも繋がりますので、アスリートではなくても取り入れて、広い回旋可動域を保ちたいところです。
少し動作を加えた「ワールドグレイテストストレッチ」というものもあります。
その場でできるダイナミックストレッチとして非常におススメなので、動画を拝借して掲載します。
「ワールドグレイテストストレッチ=世界で最も偉大なストレッチ」と命名されるくらい、多くのストレッチ要素が含まれております。
筋力も同時に使いますので、運動習慣がない方などはこの種目を行うだけで「ダイエット効果」も得られます。
以前水泳のマスターズ選手(60代・女性)に実施したましたが、ゆっくり動きを確認しながら5往復行ったら汗ダラダラでした。
ニューラルアクティベーション
ボールを使用する練習の直前に実施していたのがニューラルアクティベーションでした。
これはニューラル=神経系を活性化させるためのトレーニングです。
神経の反応が鈍い状態で試合に臨むのと、神経が活性化している状態で試合に臨むのとでは、どちらがパフォーマンスを発揮できるか一目瞭然ですね。
無知なもので種目の名称が分かりませんでしたが、ハイスピードリアクショントレーニングのような内容でした。
要素としては下記の動画とほとんど一緒です。
動画はトレーニングなのでかなりハードな内容になっていますが、試合前に疲労困憊になると困るので、あくまで神経を活性化させることを目的に実施しておりました。
動作は脳からの神経伝達なので、そこに働きかけるという意味では高齢者などにも積極的に実施してもらいたいものですね。
もちろん強度は検討する必要がありますが、例えばじゃんけんに後出しで(素早く)負けてもらうなどでも神経・反応のトレーニングとしては十分だと思います。
アップの解説がかなりボリューミーになってしまいました。
チアダンス
ゲーム前やハーフタイム、またタイムアウトの時にチアの方たちがフロアに出てきて、会場を盛り上げるパフォーマンスを魅せてくれました。
動きはキレキレ、そして適度に筋肉がついており、抜群の引き締まったスタイルをされていました。
観客に見られる、そしてパフォーマンスで観客を魅せるプロ。
食生活や運動習慣など、日ごろからとても気を付けているのだろうなぁと想像できます。
ビアマッチョもいい刺激をもらいました。
試合結果
試合結果は90:67で仙台89ERSの勝利でした。
第2クォーターまでは接戦でしたが、第3クォーターから徐々に差がつき始め、終わってみればかなりスコアに差がつきましたね。
差がつき始めた頃から89ERSの選手たちがのびのびプレーしていたように感じたのと、「試合に勝つ」意識から「ファンを魅せる」という意識に変わっていった気がします。
生ダンクシュートを4本も観ることができて大興奮。
リングが壊れそうな勢いでしたねー。
89点以上で勝利すると「車いすを寄贈する」という、なんとも素晴らしい取り組みも行っているようです。
みんなで89ERSを応援しましょう。
おわりに
久々にバスケの観戦ができてとても楽しかったです。
会場の「ゼビオアリーナ」もとてもきれいで、贅沢な環境で観戦ができて大満足。
生でしか伝わらない感覚って絶対にあると思います。
小さなお子様に本物の体験を与えるのは大切ですし、日常に刺激が足りていなくて退屈している方などは、意欲を取り戻すいい刺激になると思いますよ。
サッカーや野球のプロ球団もありますので、ぜひ足を運んで本物を見てみてください。
また、車で例えるならスーパーカーともいえるプロアスリートが、実際に行っている練習をみるのはとてもいいことですね。
そのまま実施するのは難しいかも知れませんが、ゴール設定をしておいて簡単な動きにブレイクダウンしたところから徐々に強度・難易度を高めていくことで機能改善・体力向上が図れます。
科学的に効果が証明されているからプロ集団が取り入れている内容ですから、参考になることは間違いないです。
盗めるものは盗んでしまいましょう(笑)
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