日中でも眠くなってしまうこと…ありますか。
もしかしたらその原因は「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。
単純に睡眠が足りていない、睡眠の質が悪い、ということも考えられます。
その場合には下記の記事を参考にしてみてください。
ビアマッチョは、日中眠くなることはしばしば。しかし睡眠不足を自覚しているからいいのです。普段はイビキをかかないのですが、異常に疲れていたある日、自分のイビキで目を覚ましたのにはびっくりしました。
日中に眠気に襲われる原因の一つ、睡眠時無呼吸症候群について学びましょう。
睡眠時無呼吸症候群とは
「睡眠時無呼吸症候群」とは、睡眠時にのどがふさがったりひろがったりを一晩中繰り返して睡眠不足に陥ってしまう病気です。
人は人生の3分の1~4分の1程度を眠って過ごしています。
その眠りは、カラダや心の疲れを癒し、体調を整えるとても大切な時間なのです。
眠っているときは、1日の中で1番エネルギーを消費しない時間帯のため、呼吸は浅くなって心拍はゆっくりと、そして血圧も下がります。
通常であれば、この時間にしっかりカラダが休息してくれるのです。
しかし、のどがふさがって呼吸が止まると、大切な血中の酸素が減少してしまい、十分な休息ができなくなります。
呼吸が止まって時間が経過すると、あごを動かしのどを開いて呼吸を再開します。
すると、減少していた血中酸素が急上昇し、脈も速くなり血圧が上がって睡眠がとぎれます。
睡眠時無呼吸症候群とは、このようなことを一晩中、無意識で繰り返す病気なのです。
睡眠時に繰り返されるこの一連の流れが、じつは心臓や血管に負担をかけています。
その結果、不整脈や高血圧などを引き起こすことも。
夜間に十分な睡眠がとれていない反動で日中に眠気が出てきてしまい、集中力や判断能力の低下・怒りやすくなるなどの弊害が発生します。
その結果、ミスは増え、労働災害や交通事故などを起こすリスクが高まります。
受診のきっかけは?
家族や友人から、いびきや無呼吸を指摘されることが1番のきっかけです。
睡眠時無呼吸症候群は、自分のいびきや無呼吸には気づいていません。
睡眠時に無意識に引き起こされている症状なので当然です。
それなのに症状に気付いて受診するきっかけになるのは、家族からの指摘や、旅行や出張時に、いびきや無呼吸のひどさを指摘され、病院に行くことを勧められたというのが一番です。
また、自己診断のポイントとしては、日中の眠気・集中力の低下・疲れが取れないなどの体調不良があるかどうか。
また、寝返りが多くなることや夜中のトイレが多くなることも睡眠時無呼吸症候群の症状なので覚えておきましょう。
ちなみに飲酒や体重増加、加齢で症状は悪化します。
ドキッとした方は近くの医療機関で相談してみましょう。
医療機関で実施すること
まず自宅でできる検査を実施し、その結果によって医療機関に一泊する検査が行われます。
②簡易睡眠検査(自宅検査)
③終夜睡眠ポリグラフィー検査(医療機関検査)
①終夜パルスオキシメトリー検査(自宅検査)
一晩の睡眠中の血中酸素の値を記録する検査。
この検査によって、さらに詳しい検査が必要かどうかの判断ができます。
②簡易睡眠検査(自宅検査)
一晩の睡眠中の血中酸素の値・呼吸の状態・カラダの向きを記録する検査。
この検査によって、さらに詳しい検査が必要かどうかの判断ができます。また、重度の睡眠時無呼吸症候群の方の場合、ここで診断が確定します。
③終夜睡眠ポリグラフィー検査(医療機関検査)
医療機関において、一晩の睡眠中の血中酸素の値・呼吸の状態・カラダの向き・脳波の状態・足の動きを記録する検査。
この検査によって、一晩の睡眠中の無呼吸と睡眠の障害が詳しく診断されます。
重症度は、眠っている間の無呼吸の回数で診断され、1時間で平均20回以上あると、「シーパップ治療」が健康保険で受けられます。
どんな治療があるの?
現時点(2022年8月)では、睡眠時無呼吸症候群に対する治療薬は存在しません。
健康保険で受けることができる治療は2種類あります。
②歯科治療(口腔装具治療)
①持続腸圧呼吸療法(シーパップ治療)
シーパップ治療は、睡眠時無呼吸症候群にとって1番有効とされている治療で、世界中で行われています。
医療機関で「シーパップ機器」という治療機器を借りるのですが、睡眠時に鼻にマスクをあてて、シーパップ機器から送られてくる空気でのどがふさがるのを防ぎます。
機器の使用方法は難しくないそうですが、この機器は毎晩使用します。(もちろんビアマッチョは使用したことありません)
3割負担の方の場合で、ひと月の医療費は5千円ほどになるそう。
②歯科治療(口腔装具治療)
こちらは、睡眠時に口にはめる装具を歯科で作り、あごが下がらないようにする治療です。
歯が健康であれば、およそ1万円ほどで装具を作ることができるよう。
以上2つの治療法を紹介しましたが、どちらの治療法も、器具を装着しているときにのみ有効な治療となります。
近視や老眼に対して処方する眼鏡やコンタクトレンズと同じで、根本的に視力を回復させるレーシック手術のようなものではありません。
根本的な原因を解決するには?
日常生活で気を付ける部分と、レーザーによる手術があります。
こちらに関しては、下記のサイトに分かりやすく掲載されていますのでぜひご覧ください。
おわりに
寝ているため自覚することができない「睡眠時無呼吸症候群」。
短い時間とはいえ呼吸が止まっているって怖くないですか?
しかもそれが日中のパフォーマンスの低下につながるどころか、交通事故を起こす原因にまでなっています。
ご家族や友人からの指摘があれば、迷わず専門の医療機関に相談してみましょう。
また、指摘されたわけではなくても日中の眠気・集中力の低下・精神の不安定感などが長期にわたって見られたら、原因は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
取り返しのつかないことになる前に受診しましょう。
睡眠不足は、ボディメイクにとってもマイナスに働きます。
自分自身のため、そして周囲の方のために早めに行動を起こしましょう。
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