【雑記】胸への衝撃には要注意、心臓震盪とは?救急車に初めて乗車

心臓病 ビアマッチョの雑記
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雑記でいいのか…迷いながらも適切なカテゴリーが見つからず。

ビアマッチョです。

記事の更新頻度が落ちていますが、元気です。

 

ビアマッチョ
ビアマッチョ

なかなか衝撃的な体験をしました。私ではなく息子…ビアマッチョJr.(以下ジュニア)ですが。

最近スポ少に入団し、ルールもよく分からないながら楽しく野球をやっていますが、つい先日事故が起きました。

 

「心臓振盪(しんぞうしんとう)」というものをご存じでしょうか。

実際体験したエピソードを交えて紹介します。

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ジュニアのエピソード

ボール

「ドンッ」という鈍い音が響き、小さな背中がよりいっそう小さく丸くなっていった。

やがて静かに球場の芝生にうずくまるジュニア。

ビアマッチョは離れたところにいたのですが、近くにいた大人たちの慌てようからすると、ただ事じゃない何かが起きていると感じました。

投球練習をしている後ろで、ジュニアはボール拾いをしていたのです。

一生懸命に拾ったボールを袋に入れようとしたそのとき、投球練習でそれたボールが無防備状態のジュニアに当たったのでした。

どうやら当たった場所は心臓のやや左、恐らく心臓と胸骨が一番近くにある場所。

当たった瞬間痛そうに顔をゆがめたが、すぐに白目をむいて気を失ったように倒れ込んだとのこと。

そして顔色がみるみる白くなっていったようで、危険を察知した保護者がすぐに救急車を呼びました。

ビアマッチョがジュニアのところへ駆けつけたときには、唇が少し白く呼吸が浅かったですが、意識ははっきりしておりました。

手も暖かく脈も正常、とりあえずひと安心。

救急隊が到着すると、タンカで救急車に運ばれ、横に寝かせられました。

救急隊はジュニアの心電図を入念に確認していました。

「心臓振盪」というものを引き起こしていた可能性があると、あとから知りました。

心臓振盪とは

心臓病

心臓振盪とは、胸部への衝撃が原因で心停止にいたる症状をいいます。

脳が揺さぶられて倒れたり意識を失ったりする「脳震盪」はほとんどの方が聞いたことがあると思います。

多少強引ではありますが、頭部で起これば脳震盪、胸部で起これば心臓振盪と思っていただければ大丈夫です。

心臓というと「左胸」というイメージがあり、実際の場所も左胸にあると勘違いをしている方がいますが、心臓が位置するのは胸のほぼ真ん中です。

その大事な臓器を、胸骨という固い骨で守っているのですね。

さて、この心臓振盪ですが、「前胸部」と呼ばれる心臓の真上の場所に、タイミングよく(悪く)当たってしまうと引き起こされる可能性があります。

その衝撃で、心室細動が生じてしまい、心停止にいたることがあるのです。

心臓は右側の心室・心房、そして左側の心室・心房の4つの部屋からできており、通常はポンプのように作用して血液を送り出します。

しかし、心室細動になるとこの4つの部屋の筋肉が、ばらばらに痙攣したよう動いてしまいポンプの役割を果たしません。

これは、カラダにとって心臓が止まっているのと同じことで、突然死を引き起こす原因となります。

ちなみにAED(除細動器)は、電気ショックによってこの心室細動の痙攣を止め、通常の動きを取り戻させる装置です。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、心室細動を起こしている方には有効ですが、心停止の状態では意味がありません。

心臓振盪の原因は?

野球

心臓振盪が起こる原因は胸部への衝撃ですが、どのようなシーンでの事故が多いのでしょうか。

※下記の表は、横浜市スポーツ医科学センター 内科診療科長:髙木明彦先生の「心臓振盪から子供を守るために」という資料からデータをいただいてます。

 

事故の状況 人数
野球のボール 53人
ソフトボールのボール 14人
ホッケーのパック 10人
ラクロスのボール 5人
クリケットのボール 2人
サッカーのボール 1人
ホッケーのスティック 1人
1人

 

見ていただくと分かる通り、圧倒的に野球のボールによる心臓振盪が多いです。

次いでソフトボール、ホッケーのパックとなりますが、野球の場合は競技人口の多さが一番の要因ではないでしょうか。

しかし、同程度の競技人口を誇るサッカーを見てみると、わずか1件しかないというのも特筆すべきポイントですね。

公園でのキャッチボールや、子供同士が遊びの中で行うボクシングごっこなどでも心臓振盪は発生しています。

心臓振盪の予防と対処

胸骨圧迫

まず大事なこととして、心臓振盪が起こらないように環境を整えることです。

今回のジュニアの例で言うと、投球練習している後ろでの出来事でしたので、そもそも練習場所を変えるべきだったと思います。

あるいは投球練習している投手と捕手の位置を逆にするなど、リスクを回避する方法はいくらでもありました。

大人が環境整備をすると同時に、子供たちにも周囲への配慮をすることを指導する必要がありますね。

そして、もし心臓振盪が起きてしまったらどうするか。

これに関しては、誰でも行ったことのある一時救命措置を実施するようにしましょう。

マウストゥマウスの人工呼吸は今はあまり推奨されていません。

しかし、胸骨圧迫は、早く・強く・絶え間なく繰り返しましょう。

ビアマッチョの場合、会社の規定で年に1回は必ず救命講習を受けます。

自治体主体で無料で実施していることもありますし、消防署に相談すれば誰でも開催は可能なので、何かの機会に受講してみては。

そして、ツールによって心臓振盪を防ぐという手段もあります。

スポーツ選手用に、胸部を保護するプロテクターが発売されております。

 

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従来の動きが制限されることは間違いないので、賛否はあると思います。

しかし命には代えられませんので、万が一のことを考えるとチームとして所有するのもありかと思います。

おわりに

高校野球での、心臓振盪による死亡事故が実際にありました。

高校生ともなると投げるボールも早く、扱うのは石のように固い硬球です。

「それなら心臓振盪が起きて当たり前」

と思うかもしれませんがじつは違います。

特に強い衝撃ではなくても、当たる場所やタイミングが悪ければ起こってしまうのが心臓振盪です。

環境やツールを利用して予防すると同時に、いざ起きてしまったときに対処できる備えをしておきましょう。

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