【BEER】ビールの定義や原料を紹介。日本で売れているビールは何?

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「とりあえずビール!」そう言われるほど一般的なアルコール飲料でもあるビールですが、実は紀元前3000年(いまから約5000年前!)のメソポタミアでも、麦を発酵させた麦芽を原料としたビール醸造の記録が残っているそうです。

 

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ビールの定義

ビールの種類は実にさまざま。色合いやアルコール度数の違いもありますし、酸味・甘味・コクが強いなどの違いも存在します。広く定義すれば「麦芽とホップを主な原料として醸造したアルコール飲料」がビールですが、酒税法という法律で定義されたビールは下記のようになります。

<次に掲げる酒類でアルコール分が20度未満のものをいう>酒税法第3条第12号(18年4月改正)

  1. 麦芽、ホップおよび水を原料として発酵させたもの。
  2. 麦芽、ホップ、水および麦その他政令で定める物品を原料として発酵させたもの(※)。
  3. 1または2に掲げる酒類にホップまたは政令で定める物品を加えて発酵させたもの(※)。

※その原料中、麦芽の重量がホップおよび水以外の原料の重量の合計の100分の50以上のものであり、かつ、その原料中、政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の100分の5を超えないものに限る。

 

なにやら難しい説明がされていますが、要は「原料の50%以上は麦芽を使ってくださいね!」ということと、「麦芽以外に使用していい原料はあるけど、それが麦芽の5%を超えないようにしてくださいね!」ということですね。

 

ビールの基本となる原料

上記で触れたように、ビールには使用していい原料が法令によって定められています。主な原料として4つありますので、そちらを紹介します。

●麦芽

麦の種子を発芽させて、高温で乾燥させたものが麦芽と呼ばれます。麦芽はビールの主原料となり、麦芽のもととなる麦の品種や品質によって、ビールの味や香りなどの個性が変わります。

「麦」とは大麦のことを指しており、その種類はいくつかありますが、代表的なものは「二条大麦」と「六条大麦」です。

日本のビールでは、一粒一粒が大きくてでんぷんをたくさん含んでいる二条大麦が主に使用されているようですね。

<<大麦に含まれる栄養成分と健康効果はコチラ>>

 

●ホップ

ホップは、つる性のアサ科の植物です。ビールの醸造には球花(きゅうか)と呼ばれる部位が使用されます。

ホップの役割は、ビールに独特の苦みや香りを加えること。ホップの種類や産地、使用する量、そして投入のタイミングによってもビールの味に大きな影響を与えるそうですよ。

 

●水

ビールは「飲料」ですので、やはり水がとても大切です。ビールの9割以上を占めるのが水です。軟水・硬水といった水質の違いは、ビールの特徴に影響があります。よって、求めるビールの品質に合わせて水の硬度を調整する(磨く)のです。

 

●その他の原料

主な原料が4つあるといいましたが、最後は「副原料」と呼ばれるもので、2018年4月の酒税法改正によって使用できる範囲が拡大されました。

麦や米、とうもろこしは従来から使用できましたが、そこに果実や香味料も加わりました。これらは味付けや香り付けといった目的で使用されます。

日本の主要ビールメーカー4社

日本のビールは主に、「アサヒビール」「麒麟麦酒」「サッポロビール」「サントリー」の4社のビールメーカーで製造されています。

●ビール業界のシェアナンバー1「アサヒビール」

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アサヒビールは、2018年のビール類課税出荷量のうち37.4%を占めています。9年連続の1位という快挙。販売を開始したのは100年以上も前のことです。

アサヒビールといえばやはり「アサヒ スーパードライ」が有名な商品だと思います。一目を引く鮮やかな銀色のロゴ、「さらりとした飲み口、キレ味さえる、いわば辛口」をうたった商品で、根強い人気です。

ビールが有名ですが、ウイスキーやワインも発売しており、グループ全体でいうと「三ツ矢サイダー」「カルピス」などの飲料も手掛けています。

 

●2位「麒麟麦酒」(キリンビール)

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アサヒに次いで2位は、「キリンビール」です。2018年の課税出荷量の34.4%を占めています。アサヒとほぼ同規模のシェアですね。

キリンもアサヒ同様100年以上の歴史を持つ古い会社で、1885年に在留米国人によって設立された会社を引き継ぎ1907年に麒麟麦酒株式会社が創立されました。

キリンを代表するビールといえば「キリン一番搾り」ですが、発泡酒である「淡麗極上<生>」や「淡麗グリーンラベル」、そして第3のビールといわれる「キリンのどごし生」なども人気の商品です。

また、「キリン氷結」などの缶チューハイ、「キリン午後の紅茶」「キリン生茶」などのソフトドリンクも身近にある商品ですね。

 

●3位「サントリー」

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第3位は「サントリー」です。2018年の課税出荷量は16.0%。アサヒ、キリと比較すると規模が小さくなった印象ですね。

サントリーはもともと洋酒の販売事業が中心でした。「ウイスキー角瓶」はビールよりもずっと昔から販売されています。1963年に、さらなる成長を目指しビールの販売も開始したようです。

とくに人気のサントリービールと言えば「ザ・プレミアム・モルツ」通称プレモルでしょう。ロッカー・矢沢永吉のCMでおなじみですね。現在では、プレモルから「香るエール」「黒」などの商品も出ています。

発泡酒や第3のビールにも人気の商品が並び、「金麦」はその代表格です。

 

●4位「サッポロ」

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そして第4位は「サッポロビール」です。2018年の課税出荷量は11.4%となります。サッポロビールは、アサヒと同じく1949年の大日本麦酒の解体によって誕生した会社です。

代表的な商品としては「サッポロ黒ラベル」「エビスビール」などがあります。第3のビールでも「サッポロ 麦とホップ」は市場全体でも代表的な銘柄でしょう。

まとめ

  • ビールの定義は、使用される原料とその割合で定められています。
  • 原料は、麦(大麦)・ホップ・水・その他の原料の4種類
  • 主要ビールメーカーは1位:アサヒ、2位:キリン、3位:サントリー、4位:サッポロです。

独特の苦みがあるため若者のビール離れが進んでいるという話もありますが、その苦みも慣れるとクセになり、メーカーごとの味の違いも分かってきます。

ビールをベースにしたカクテルなどもあるので、是非何度でもトライして欲しいですね。

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