【運動】姿勢を改善する方法 ~背骨をリセットするメリット編①~

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「姿勢が悪い」と悩んでいる方は多いはず。

この記事では、姿勢をよくする方法を伝授する前に、姿勢改善に大きく関わる「背骨」をリセットするメリットを紹介します。

 

ビアマッチョ
ビアマッチョ

姿勢は、見た目の印象に大きく関わります。

就職活動のために、姿勢を改善するセミナーなどもありますよね。

姿勢に関わるアレコレをシリーズでお届けしますが、今回は姿勢改善のメリットを解説します。

 

※株式会社マガジンハウスから発行されている『Tarzan』という雑誌(2021年9月23日発行)のNo.818を参考に記事を掲載しております。

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背骨の重要性

株式会社マガジンハウスから発行されている『Tarzan』という雑誌。

その雑誌のインタビューの中で、新体操ナショナルチーム「フェアリージャパン」の元選手である畠山愛理さんがこう語っていました。

「背骨はあらゆる動きの軸であり、美しい姿勢の基本だと思います」

動きの基本でもありつつ、美しい姿勢の基本でもある、と第一線で活躍してきた方の口から語られています。

じつは畠山さん自身も、背骨のゆがみに悩まされ、腰椎分離症・すべり症を抱えながらハードな練習に取り組まれていたそう。

それでも日本を代表するアスリートまで上り詰めた背景には、背骨のためのルーティンがあったからなんだとか。

体幹部の筋肉を定期的に動かす、背中に張りを感じたらテニスボールを使ったコンディショニング、ソファには座らず骨盤を立てて床に座る…などなど、現役を退いた今でも実施しているそうです。

畠山さんが行っているコンディショニング種目は後ほど紹介するとして、背骨をリセットすることで得られるメリットを学びましょう。

メリット1「姿勢が良くなる」

バレエ姿勢

人間の背骨はS字カーブを描いています。

じつはこれは、二足歩行で重たい頭を支えている人間ならではの特徴なのです。

首の部分(頸椎)では前方にカーブしていて、胸の部分(胸椎)では後方にカーブしています。

さらに下って腰の部分(腰椎)ではまた前方にカーブしているというのが自然の状態です。

しかし、デスクワークで背中が丸くなり顔が前に出すクセがある方は、首のカーブが緩やかになりストレートネックになって、それを補うように背中のカーブは強くなり猫背気味になります。

腰を丸めてくだけた姿勢で座ることが多い方は、腰のカーブが浅くなってしまうことも。

自然なS字が崩れれば、見た目の姿勢が悪くなるだけではなく、特定の筋肉や靭帯に負荷がかかって痛みやコリが生じることもあるのです。

メリット2「肩こりの軽減」

ストレートネック

「ストレートネック」というのは聞いたことがありますか。

背骨のS字は前述のとおりですが、首のカーブが失われてしまうとストレートネックになってしまいます。

たったそれだけの小さな変化と思いきや、それが原因で首コリや肩コリ、さらには頭痛や眼精疲労などを引き起こすこともあります。

病院を受診してもなかなか効果的な治療は受けることはできませんが、頸椎の構造を理解してエクササイズをすれば改善する可能性はあります。

メリット3「呼吸が楽に」

胸郭

呼吸に関わる体内組織と言えば「肺」ですが、肺は肋骨に囲まれているため、姿勢に関わる背骨に大きく影響を受けます。

肺自体は、心臓のように自力で動くことはなく、肋骨の間にある肋間筋であったり、みぞおちあたりにある横隔膜の収縮によって伸び縮みをします。

猫背になったり、背骨の胸の部分=胸椎が固くなると、肋間筋や横隔膜の動きも制限され、それに伴い肺の伸び縮みも小さくなり、呼吸が浅くなりがち。

逆に背骨をリセットして胸椎の動きを正しくすることで、呼吸も深くゆっくりと行えるようになるのです。

ちなみに深呼吸はカラダにリラックス効果をもたらす「副交感神経」を刺激します。

呼吸の質が高まることは心身のリラックスや睡眠の質を高めることにも繋がるのです。

メリット4「腰痛が楽になる」かも

細胞膜

近年注目されているもので「ファシア(ファッシア、ファッシャ)」というものがあります。

これは日本語では軟部組織と訳されるそうですが、筋肉や腱、臓器を包む膜という意味合いで使用されます。

その中でもとくに「筋膜」が大きく関わってきます。

カラダのケアの方法に筋膜リリースというものがありますが、つまりはファシアをリリースしているということですね。

本来このファシアは、たくさんの水分を含んだコラーゲン状の膜であり、カラダを動かすときには膜同士が滑らかに滑ることでスムーズな動きが可能です。

ところがカラダを動かさないとファシアの水分が失われ、本来の滑走性が悪くなってしまうのです。

そうなると、膜につつまれている組織の動きが悪くなったり、組織間によじれが生じてしまい、ファシアの中にあるという感覚受容器が痛みを感じてしまうのです。

腰痛の原因は様々ですが、そのうちの1つに「筋・筋膜性腰痛」と呼ばれるものがあります。

この症状には前述のファシアの感覚受容器が関わっている可能性が高いとのこと。

人間だって本来「動物」です。

じっとしているのはカラダにとって大きなストレスなのです。

ファシアの滑走性を維持するためには、動かすことはとても大切。

ストレッチでもウォーキングでもなんでもいいので、動く習慣がない方はまず動くことから始めましょう。

おわりに

背骨のリセットの重要性は感じられましたか。

具体的な方法論は別記事で紹介します。

背骨に障害を抱えながらも、オリンピックの代表に上り詰めることができた畠山選手。

もちろんご本人の資質やたゆまぬ努力の結果ではありますが、夢を見ることができますね。

また、オリンピック出場に比べたら、健康維持のために背骨をリセットすることのハードルはグッと下がるはず。

症状によってはカラダを動かすのが難しい方もいらっしゃると思います。

しかし、ご自宅で時間を持て余しているようなら、ご自身の健康への投資をしてみましょう。

QOL向上のためにできることから始めてみましょう。

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