【運動】姿勢を改善する方法 ~背骨をリセットするメリット編②~

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「姿勢が悪い」と悩んでいる方は多いはず。

前回に引き続きこの記事では、姿勢をよくする方法を伝授する前に、姿勢改善に大きく関わる「背骨」をリセットするメリットを紹介します。

 

ビアマッチョ
ビアマッチョ

姿勢は、見た目の印象に大きく関わります。

オーラがある人とない人の違いの1つに、姿勢の良し悪しも挙げられています。

姿勢が悪く猫背だと、自信がない印象を与えてしまうんですね。

 

※株式会社マガジンハウスから発行されている『Tarzan』という雑誌(2021年9月23日発行)のNo.818を参考に記事を掲載しております。

背骨リセットのメリット①はこちらからどうぞ!

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背骨の重要性

株式会社マガジンハウスから発行されている『Tarzan』という雑誌に掲載されている、新体操ナショナルチーム「フェアリージャパン」の元選手である畠山愛理さんのインタビューを引用します。

「背骨はあらゆる動きの軸であり、美しい姿勢の基本だと思います」

そんな畠山さんが意識しているのは、頭の上から糸で引っ張られているイメージだそう。

さらに、新体操では姿勢が悪いことが減点対象になるそうです。

審判員は、演技だけでなく、ステージに立っている間の全ての所作や動きを見ている、「だから幼い頃から姿勢に対する意識は人一倍強かった」と語っています。

評価だけではなく、「姿勢を正すだけで自ずと気持ちが上がり、表現も変わるのを感じました」とも言っていますので、心身ともに姿勢の影響は大きいのだと感じますね。

メリット5「ケガをしにくくなる」

動的ストレッチ

人間が本来持っている関節の役割を十分に発揮することで、ケガを防ぎやすくなります。

人間の関節は、「動作」を求められるものと「安定」を求めれるものに分けられます。

背骨で言うと、首=頸椎は「安定」、胸=胸椎は「動作」、腰=腰椎は「安定」です。

胸椎は、一般的に45度前に曲がり、30度そらすことができて、35度~40度回旋(回ること)が可能です。

しかし、姿勢不良や運動不足でこの可動域が制限されてしまったとしましょう。

そうすると、胸椎が担うはずの可動域を、頸椎や腰椎でカバーすることになるのです。

頸椎や腰椎は本来「安定」のための関節なので、無理に動かされるとケガにつながってしまいます。

胸椎の可動域をリセットすることで、これら代償動作によるケガを防ぎやすくなるのです。

メリット6「ゴルフの飛距離が伸びる」

ゴルフスイング

「もっと腰を回せ!」

少年時代から野球をやっていたビアマッチョには聞きなれたアドバイスです。

しかし、これは大きな間違い。

スイング系のスポーツでカラダが回旋しているのは、腰ではなく胸椎と股関節なのです。

前述した通り、胸椎は「動作」を求められる関節で、生理学的な回旋角度は35度~40度と言われています。

一方の腰椎は「安定」を求められる関節で、5つの椎骨から構成されていますが、回旋角度はわずかに5度程度。

股関節は「球関節」という、関節面が丸い構造をしているので「動き」は得意。

野球のバットスイング、ゴルフのドライバーも胸椎が十分に動かないと飛距離は伸びません。

ちなみに難しい話になりますが、股関節に「前捻角」という概念があります。

この角度によって外に開くのが得意か、内側に閉じるのが得意かが骨格的に決まります。

陸上100Mの桐生選手は外開きタイプ、がに股のときに股関節に力が入りやすい。

世界記録保持者のウサイン・ボルト選手は反対に内またタイプ。

スタート直後、加速する段階での両者の脚の向きには大きな違いがあります。

より飛距離を伸ばす、速い球を投げるといった場合には、内またでパワーをためることが非常に大事。

よって、桐生選手のようながに股タイプは、スイング系のスポーツにはあまり向いていないと言えます。

メリット7「筋トレ効果が上がる」

スクワット

背骨をリセットすることで、筋トレのときの姿勢を保ちやすくなります。

良い姿勢で筋トレをした方が全身バランスよく鍛えられます。

また、カラダの機能を使いこなすためにも良い姿勢は大切。

筋トレで言うと、とくに立位で行う種目は背骨のポジションが大事です。

具体例を挙げると「スクワット」。

もともと備わっている背骨のS字カーブ通りに、頸椎は前彎、胸椎は後彎、腰椎は前彎というポジションがとれると、頭・肩甲骨・仙骨(骨盤の間にある骨)が一直線に。

すると、肋骨が閉じて腹圧も高まるのですが、この形をキープすることをピラーストレングスと言います。

ピラー(=柱)とは、脊柱や体幹のことを指します。

 

 

例えば猫背のように、ピラーが崩れた状態でスクワットを行うと、代償動作が入ったり、筋トレの効果が引き出せなかったりするのです。

習慣的に筋トレをしているのにイマイチ成長が感じられないという方は、もしかしたらピラーが崩れているのかも。

メリット8「脚が速くなる」

有酸素

胸椎は「動作」を担う関節なのに対し、腰椎は体幹を安定させる関節。

少しだけ動く頸椎とよく動く胸椎、安定の腰椎のセットでピラーストレングスは作られます。

ランナーやスプリンターは脚が速く、そして力強く動くことが大切ですが、そのためにはピラーストレングスが整っていることが条件です。

ピラーストレングスが整うことで、股関節の可動域は広がり、大きく一歩を踏み出せるようになります。

そして、ピラーストレングスが整っていることで、地面を蹴って得た床反力を損なわずに、推進力に変えることができるのです。

メリット9「自律神経が整う」

自律神経

背骨を構成しているのは、7つの頸椎・12個の胸椎・5個の腰椎ですが、それぞれの椎骨の中心には脳から続く神経の束があります。

この束の両側に自律神経の交感神経があり、副交感神経は脳と仙骨からそれぞれ末梢の器官へと至ります。

自律神経は、呼吸や脈拍など生体機能を調節して健康を保つ大事な神経なのです。

ただ、背骨リセットで直接この自律神経を調整することはできません。

しかし、胸椎を正しいアライメントにし、胸郭の動きがスムーズになることで「呼吸」を整えることが可能。

じつはこの呼吸は、自律神経に働きかける大きな要素なのです。

ふっくりと深い腹式呼吸は、カラダをリラックスモードに移行させる副交感神経を刺激します。

呼吸が乱れていると、これが行われず、いつも神経をとがらせている状態に。

胸椎をリセットすることで、間接的に自律神経を整えることが可能なのです。

おわりに

背骨をリセットすることで得られるメリットが分かりましたね。

普段のイスに座るクセ、寝るときのクセ、それを知るだけでも背骨の歪みの進行を食い止めることはできます。

つい背もたれに悪い姿勢でもたれかかってしまう、左手で頬杖をついてテレビを見る、など心当たりはありませんか。

クセを知り、それに気づいたらすぐに止める意識を持ちましょう。

次回の記事からは、具体的なリセット方法に言及していきたいと思います。

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